日本映画音楽の父・吉澤博の功績と小津映画音楽の生演奏によるトーク&ライブイベント開催

【ESPACE BIBLIO 文明講座】
「日本映画音楽の父・吉澤博の功績と小津映画音楽の生演奏によるトーク&ライブイベント」のお知らせ|2019年9月7日(土)15:00〜17:00(14:30開場)

戦後まもなく、日本映画界は黄金時代を迎えた。
小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男、黒澤明、木下恵介…
きら星のごとき名監督達がしのぎを削っていた時代、映画音楽界の父と呼ばれた男がいた。
天才的な指揮者であり、作曲家、指導者でもあったが、音楽史の表舞台に現れることはなかった。
昭和20年から40年間にわたり、生涯3000本以上の映画音楽の指揮を務め、日本映画音楽の発展に人生のすべてを捧げた人物
日本映画音楽界のゴッド・ファーザー!吉澤博

日本映画音楽の父・吉澤博とは?
戦後最初の大ヒット曲『リンゴの唄』から、美空ひばり、石原裕次郎など銀幕スターによる映画主題歌、「犬神家の一族」や「人間の証明」、「野生の証明」など角川映画の音楽、さらにジャニーズタレント主演のアイドル映画まで、吉澤博が携わった映画音楽は実に3000作品以上にのぼります。吉澤博は、昭和20年に松竹大船撮影所の音楽部へ配属され、その後約40年間にわたり映画音楽の指揮者として、日本映画音楽の発展に貢献してきました。日本映画の黄金時代に、黛敏郎、斎藤高順、鏑木創、池野成、松村禎三、真鍋理一郎、武満徹、山本直純など、多くの若手作曲家を発掘・育成し、音楽家としての適性を見抜いたうえで、映画監督へ推薦するなどしました。小津安二郎、木下恵介、大庭秀雄、渋谷実ら名監督と共に、戦後の日本映画を音楽面より支えた、まさに日本映画音楽の父と呼ぶにふさわしい人物でした。

前半では、日本映画音楽の父・吉澤博の足跡を、大庭秀雄、黛敏郎、大島渚、小林亜星、大森盛太郎らの証言及び、吉澤が指揮を務めた数々の作品と共に振り返ります。また、吉澤博の孫でファゴット奏者吉澤博寿の生演奏もお届けします。

後半は、小津映画音楽の生演奏を中心に、吉澤と最も親交の厚かった斎藤高順、山本直純の証言をご紹介します。曲目は、「東京物語」「東京暮色」「彼岸花」「浮草」「秋刀魚の味」、山本直純の代表作「男はつらいよ」の主題曲をお届けします。ちなみに、斎藤高順の妻園子は吉澤博の姪でした。今回は、家族の日常をテーマとした小津作品にふさわしく、斎藤高順の息子(長男、次男)と娘(長女)、それに孫(四男の娘)と親戚(はとこ)を加えたファミリーアンサンブルによる小津映画音楽の生演奏と解説をお楽しみください。

また、サイトウファミリーの最終兵器!Mr.ベースマンこと斎藤順(斎藤高順三男)のドローン映像による演奏動画もご紹介しますのでお楽しみに♪

演奏:サイトウ・メモリアルアンサンブル
斎藤章一(斎藤高順長男、チェロ)、内藤景子(斎藤高順長女、ヴァイオリン)、斎藤みゆき(斎藤高順孫、ホルン)、増井裕子(アコーディオン)、増井咲(キーボード、アレンジ)
ゲスト:吉澤博寿(吉澤博孫、ファゴット)
企画・解説:斎藤民夫(斎藤高順次男)

◆吉澤博プロフィール
明治41年(1908年)、茨城県水戸市出身。
実家は吉澤楽器店を営む。
武蔵野音楽学校(現武蔵野音楽大学)でヴァイオリンを専攻。
昭和7年(1932年)、武蔵野音楽学校卒業。
昭和9年(1934年)、松竹少女歌劇団に作曲担当として入団。
昭和20年(1945年)、松竹大船撮影所の音楽部へ配属。

以下は、イベントでご紹介する著名人の証言のごく一部を抜粋しました。

黛敏郎の証言
吉澤さんは、どういうシーンのどういうカットから、どういう音楽をつけてどこまでやるか、シンクロのセリフのバックはオーケストレーションをどのくらい薄くしたらいいのか、編集のテンポと音楽のテンポの相関関係はなど、映画音楽の基本、定石、すべてを教えてくれた。

斎藤高順の証言
吉澤博さんは、映画音楽の指揮者としては天才的な人物でした。小津映画は無論のこと、日活の仕事まで頼んで振ってもらったのですが、時間が足りなくて監督の要求通りの秒数で作曲できていなくても、吉沢さんは長すぎればうまくカットし、短ければ巧みに繰り返しを入れ、決まった秒数に曲をピタリと収めてしまうのです。何しろ、計算尺片手にスタジオに現われ、楽譜を見ながら小節ごとの秒数を割り出して、その秒数を外さずに演奏するというのですから、一体どういう頭の構造をしていたのでしょうか。

山本直純の証言
「画、動かざればカメラ動くべし。画、動かばカメラ動くべからず」などの、小津安二郎監督の名言を引用して、「画、動かば音楽動くべからず」などとボクたちを諫め、「ほど良き所にブラスありだね、こりゃあ…」などと誉めてくれたりもした。ボクたちのために監督やプロデューサーと本気で渡り合ってくれたヨッちゃん。

山内静夫の証言
すごかったよ。映画の音入れるときは吉澤さんが全部指揮するんだけど、あと2、3秒切らないとはまらないとか、どうしたらそこにはまるようになるか、1回か2回のテストでピシャッてやる。そりゃ天才だよ(笑)。

吉澤博、小津安二郎を語る
小津安二郎さんなんかは、せりふとせりふの間を大事にしたでしょう?その間を音楽で埋められるのを嫌がりましたね。あの人はもっともやりにくい監督の一人でしたね。

[日 時]2019年9月7日(土)15:00〜17:00(14:30開場)
[参加費]2,500円(当日精算)ワンドリンク付き
[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp
または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「9/7 日本映画音楽の父吉澤博 希望」
お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
●電話受付:03-6821-5703(火~土 11:30~20:00)
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F 《地図》

「昭和くんとファミリー アンサンブル公演」のご案内

私たちはご高齢の皆様向けに、トーク&ライブイベントの企画と開催を行っております。私は、日本映画界の巨匠小津安二郎監督の「東京物語」以降の音楽を手掛けた、作曲家斎藤高順(さいとうたかのぶ)※1の次男斎藤民夫と申します。私はイベント企画、トーク・映像を担当いたします。

ファゴット奏者の吉澤博寿(よしざわひろとし)は、戦後より松竹大船撮影所で音楽監督として40年にわたり、3000本以上の映画音楽の指揮者を務めた吉澤博※2の孫です。私たちは親戚(はとこ)の間柄で、他にも私の兄弟や従妹たちにはプロの演奏家が多数おり、ファミリーアンサンブルによる生演奏をお楽しみいただいております。

私たちは小津映画音楽をはじめ、戦後の流行歌や数々の映画音楽、童謡・唱歌などをレパートリーとしており、当時の時代背景や社会情勢などを、写真や映像も交えてわかりやすく解説しながら、生演奏を楽しんでいただくトーク&ライブイベントをご提供させていただきます。担当楽器はファゴットをはじめ、ピアノ、ヴァイオリン、アコーディオンの他、サポートメンバーにはチェロ、コントラバス、ヴィオラ、オーボエ、ホルン、クラリネット、ハープなど、親族を中心に構成する正真正銘のファミリーアンサンブルです。

トーク&ライブイベントは、ご予算に応じて1名から複数名まで柔軟に対応いたします。只今、令和記念キャンペーンを実施しており、お話とファゴット又はヴァイオリン演奏によるお試しイベントを、特別価格にてご提供させていただきます。是非、この機会に「昭和くんとファミリーアンサンブル公演」をご依頼ください。

トーク&ライブイベントに関するお問い合わせは、こちらよりお願い致します。⇒ ♪お問い合わせはコチラ♪ お電話の場合は、留守電(03-3421-7377)に施設名と担当者様のお名前、お電話番号をお知らせください。後ほど、こちらから折り返しご連絡差し上げます。

♪プロフィール紹介♪

斎藤民夫(昭和くん)…コンピュータ関連企業で取扱い説明書やカタログ制作業務に従事、その後某制作会社の取締役を経たのちに独立、一般社団法人サイト&アート・デジタルアーカイブスの代表理事としてトーク&ライブイベントの企画・開催などを行う。作曲家斎藤高順の次男。

吉澤博寿(ヨッちゃん)…ファゴット奏者。音楽事務所勤務を経て、高齢者福祉施設での演奏活動を開始、現在(令和元年)17年目に突入。指揮者吉澤博の孫。



ファミリーアンサンブル…斎藤ファミリーを中心とした演奏家集団。東京芸術大学出身者9名(現役2名含む)はじめ、全員が有名音楽大学出身。元NHK交響楽団、シエナウインドオーケストラほか、音楽教育者、指導者、スタジオミュージシャンなど、幅広い分野で活躍中。



※1 斎藤高順(1924年~2004年)…作曲家。航空自衛隊音楽隊長、警視庁音楽隊長を歴任。小津安二郎作品の他、日活映画、ラジオ・テレビの音楽、吹奏楽・管弦楽・室内楽・歌曲・ピアノ曲など多数の作品を作曲した。妻園子は吉澤博の姪。

※2 吉澤博(1908年~1985年)…指揮者、作曲家。映画・テレビ・CMなどの指揮を3000本以上務めた。また、音楽指導者として黛敏郎、山本直純、小林亜星、武満徹など有名作曲家を数多く育て世に送り出し、日本映画音楽の父と呼ばれた。

高齢者施設イベント体験者の声…「なつかしい音楽を聴いて、遠い昔を思い出しました。」(70代女性)、「やさしい音色で心が癒されました。」(80代男性)、「若いころ聴いた音楽に、思わずハミングしてしまいました。」(80代女性)など、喜びのコメントを多数いただいております。

過去の参加イベント…お茶の水ブックカフェ「エスパス・ビブリオ」、江東区古石場文化センター「江東シネマフェスティバル」、浅草の劇団にんげん座公演、豊川稲荷「中井貴惠音語り」、蓼科高原映画祭「夏の小津会」など、数々のイベントに出演。


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